二二八事件に思う

沖縄の先、与那国島のその先に台湾が見える。百数十キロの海峡を隔てて大陸を望む島国だ。戦後ほどなく、日本の統治を離れたこの島で起こった一つの只ならぬ事件を、多くの日本人は知らない。世に二二八事件といわれるこの事件は、中共との争いに敗れた国民党の蒋介石が、この島に逃げ込む二年前の一九四七年に、日本統治下で高度な教育を受けた知識層を選って、三万ともいわれる夥しい数の台湾人を虐殺した事件だ。台湾人の知性を恐れた中国人が冒した狂気の暴挙である。

一昨日、わたしはこの事件の犠牲者を偲ぶ七〇周年集会に家内を伴って参加した。在日の台湾人に加えて心ある日本人が数多く集まって、二二八事件を振り返り、この事件の犠牲者を偲んだ。台湾はいま、蔡英文という女傑を総統にいただいて新時代を切り拓きつつある。二二八事件で失われた台湾の知性が今日あらば台湾は如何に、との思いを禁じ得ないのだ。

台湾は親日の国、両国は互いに相思の情をさらに深めて、手を携えて未来のアジアを背負う気概を共有したいものだ。

二二八事件について、台湾人の日本観について、このサイトに詳しく記されている。

http://www.mag2.com/p/news/241063?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000125_tue&utm_campaign=mag_9999_0307&l=zzz08ba52a

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