甘いご褒美

ささやかながら、久しぶりに気持ちが明るくなったお話。
梅雨明け前の暑い日、珍しくツイッターにDMが入ってきた。(株)黄金糖の公式アカウントからで、「祝100周年黄金糖川柳キャンペーン」に当選したという連絡だった。

そういえば….1ヶ月ほど前に応募したことを思い出す。俳句友達のツイートからキャンペーンを知り、子供の頃から見慣れてきたパッケージが懐かしく、軽い気持ちで応募したのだった。それが当選!?「やった!嬉しい!」と心の中でガッツポーズをキメた。今まで詩歌を懸賞で投稿した記憶はないので、まさにビギナーズラック。喜び勇んで梟翁の仏前に報告した。手応えがないのが寂しいものの、喜ぶ梟翁の表情や動作が目に浮かぶ。

黄金糖といえばシンプルなべっこう飴で、レトロで地味なイメージなのに、100年も続いたなんて素直にすごいと思う。「100年」をちょっと床しく「ももとせ」と言い換えて、黄金糖を「甘い金山」と表し、山だから「そびえ立つ」とつなげた川柳がすらっとできたのだった。

DMには”当選”とだけあったので、賞の中身はわからない。
調べると、
黄金糖賞(1作品):「黄金糖」を含めた商品詰め合わせ50袋+公式グッズ
入選(5作品):「黄金糖」10袋+その他商品詰め合わせ20袋
佳作(10作品):「黄金糖」10袋+その他商品詰め合わせ10袋
とあるので、とにかく飴がたくさんいただけるのだとわかった。色気より食い気の私にぴったりではないか。私は関西のおばちゃんではないけれど、いつも手提げにアメちゃんを入れて歩くので、重宝するはずだ。

そういえば、形がそっくりのべっこう飴で、「純露」という商品もあったっけ。私が子供の頃に「純露、新発売!」というテレビCMがよく流れていた記憶がある。多分50年ほど前だろう。ということは、純露は黄金糖のパクリ?子供だったからそんな事情はわからなかったけれど、もしかすると黄金糖にとって純露は目の敵なのかもしれない、などと想像を巡らす。

そんなさなか玄関のベルが鳴り、「高浜虚子全集」が届いた。この7月から高浜虚子の流れを汲む俳句の同人に投稿を始めたので、古本を購入したのだ。15巻ものボリュームを読破できるかどうかわからないけれど、いつでも虚子先生の作品に親しむことができるのは嬉しい。

川柳の当選と高浜虚子全集の到来が、ほとんど同時に起こった。しかも俳句の同人に初投稿をしたばかりのタイミングで。これはただの偶然であろうはずがない。きっとあの世で梟翁が、「アメをやるから頑張って句作に励めよ。」と私を応援しているのだろう。「ありがとう」、と遺影に手を合わせた。

P.S. 後日、「黄金糖」10袋+詰め合わせ10袋の飴が届き、佳作だとわかりました。

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