ヒポクラテスの嘆き?

「ヒポクラテスの誓い」とはギリシア時代に医師の職業倫理について書かれた宣誓文で、現代の「ジュネーブ宣言」に引き継がれており、医療倫理の根幹を成すものとして多くの医学部の卒業式などで朗読されている。

主な誓約内容として以下の4項目がある。

・患者への奉仕:患者の利益のために最善を尽くし、害となる治療法は行わない。
・秘密の保持:患者のプライバシーに関する秘密は、いかなる場合も守る。
・師と弟子への敬意:医術を教えてくれた師を尊敬し、子孫も兄弟のように扱う。また、知識は弟子たちにのみ分かち与える。
・専門職としての尊厳:自分の生涯を清らかに保ち、専門職の伝統を尊重する。

ほとんどの医師はこの「ヒポクラテスの誓い」を胸に刻み、患者のために一生懸命働いていると思う。けれども、ヒポクラテスには盲点があった。ワクチンである。ワクチンは病気に罹っていない人に打つもので、「患者」に対する医療ではないのだ。

「ヒポクラテスの盲点」という映画を観てきた。医学博士で京都大学名誉教授の福島先生を中心に、10数名の医師や専門家が新型コロナワクチンについて客観的な実証データに基づく疑念を語るというドキュメンタリー映画だった。

私が衝撃を受けたのは、今までのワクチンと新型コロナワクチンでは、健康被害についての判断基準があまりにも違うということである。

ワクチンによって健康被害を受けた場合、厚労省に健康被害救済申請を行い、認定されれば4000万円の死亡一時金をはじめとする補償を受けることができる。1977年以降のすべての他のワクチンによる死亡認定は163名だった。それに対して2021年からの新型コロナワクチンによる死亡認定は1035名(2025年9月11日時点)である。過去47年間のすべてのワクチンによる死亡認定の6.3倍にのぼる。他、重篤な後遺症で苦しんでいる人の認定数は8255件ある。他のワクチンで死亡例が出た場合、数名でも接種が中止されたり世間が騒いだものだったが、今回は政府もマスコミも黙ったままである。

福島先生がこのことについて厚労省でヒアリングをした場面では、「重大な懸念は認められない」という答弁だった。最近国会でも同じような質問がされたけれど、同じような答弁が繰り返されていた。責任をごまかそうとする不誠実な対応だと思う。1000名でも重大でないなら、いったい何名の死亡認定や後遺症認定がでれば重大なのだろうか?

ワクチン開始時は「2回接種すれば元の生活に戻ります」と管総理が言っていたのに、なぜか9億本も購入して半分を捨ててしまったのはおかしいし、2回で済むどころか次々と「ブースター接種」が行われた。「ワクチンが体内で生成するスパイクタンパクは数日で消える」とされていたのに、半年以上たっても残留しているというデータが出た。未摂取者よりも摂取者の感染率が高いというデータが出てから、厚労省はデータを公表しなくなった。「感染予防効果はなかったけれど重症化予防効果はある」と政府の見解は変わったものの、重症化予防効果のデータは示されていない。重度の後遺症で日常生活が奪われた方の悲痛な訴えに、胸が痛んだ。

梟翁と私は、mRNAワクチンは治験中のまったく新しいタイプのワクチンだし、日本では新型コロナの感染者数も死亡者数もたいしたことがなかったから、打たないで様子を見ていた。すると2021年7月頃、イスラエルで2回接種後に感染予防効果がなかったからブースター接種をするというニュースがあり、これはいい加減なものだから止めておこうと判断した。このことについて一切後悔はない。その後ワクチン接種が繰り返されたにも関わらず、コロナ罹患数も死亡者数も増え続けたのだ。

トランプ政権で保健福祉長官となったロバート・ケネディ・ジュニアは2025年8月に、「mRNAワクチンは予防効果なし」との判断を発表し、mRNAワクチンの開発予算を大幅に縮小した。さらに9月には、妊婦や子どもへのコロナワクチン接種の推奨を止めた。けれども日本ではその事がほとんど報道されず、未だに全世代にmRNAワクチンの接種が推奨されている。

新型コロナワクチンの治験期間が2023年5月までとされていたのをご存じだろうか?そして、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類から5類に引き下げられて生活が元に戻ったのが2023年5月だった。この一致は単なる偶然なのだろうか?

私はワクチンを1回で止めた友人から勧められ、この映画を観ることができて良かったと思う。ぜひ多くの方に観てもらいたいと願っている。

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