知恵袋に、書いた文章を直して欲しい、という「質問」が来た。
内容はご覧のようにとくに難問でもなく、あえて一稿設けて語るほどのものでもないのだが、ポイントはいくつかの言い回しや言葉遣いを身につける習慣があるかないか、ということだ。
ちょっとご覧ください。
Q. 英文メールのチェックをお願いします
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a. One of my girl friends is interested in your training program.
女友達があなたのトレーニングプログラムに興味があるのですが
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b. Is this ok if she just show up to join in? or supposed to do some paper works first?
その場で参加可能でしょうか?それとも書類記入を先に済ませなければなりませんか?
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c. Her only concern is that she will be able to come only for a month, because her husband is leaving to XXX in April.
ひとつ心配なのは彼女のご主人が4月にXXXへ行くため1ヶ月のみの参加になることです。
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d. (They have two kids, and someone has to watch them.)
(二児がいてどちらかが子供達を見なければならないので。)
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e. I know that you welcome to anyone, but is such a short period participant still eligible?
誰でも歓迎なのは知っていますが、このような短期の参加者でも大丈夫でしょうか?
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f. If she is acceptable, can I let her use the $75 gift card that Kathy gave me?
もし大丈夫であればキャシーに頂いたギフト券を使えますか?
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g. By the way, my skating pals (not a coach) told me that they didn’t see me wiggling anymore!
ところで、スケート仲間(コーチではない)に、体の揺れが直ったねと言われました。
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h. That gave me a big motivation to continue working out.
トレーニングを続ける意欲が湧きました。
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i. I still have to work on my back and hip muscle. It’s so hard to make my coach proud….
まだまだ背中とお尻を鍛えなければなりませんけど、コーチのOKをもらうのは厳しいです。。。
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♪ 以上です、変なところはありませんでしょうか?
宜しくお願いします。
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補足: wyeatearpさん、日本語訳ではなく、私の書いた「英文」をチェックして下さい。分かりづらくてすみません。
「変なところ」があるとご本人は気付いている。ポイントは原文でも意味はしっかり伝わっている。ココが問題で、多くの学生はそのまま「変なところ」を放ったまま刷り込みが進むわけ。この質問者は深入りせずに訊ねてこられた。以下指摘した部分はそどれも「よくあること」。ここでチェックを入れておくと「あっ、そうか!」感が働いていい感じの英語が書けるようになる、としたものです。
A.
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繋がった文章ですね。a.b.c…で区分けしておきますが、気になる箇所はこんなところ↓です。
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a. girl friends → girl-friends. これは boyfriends も同じです。girlish, boyish との紛れをなくしておくこと。
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b. Is it ok if she show up …… show →shows. (ここは「ひょっとして、よろしければ」の遠慮というか謙遜を込めて showed up もあるところです。)
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b. or supposed to … → or is she supposed to
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d. 「どちらかが」がふたりのうちどちらか、ならば either one of them、ほかに頼むならあなたの「原文」通り someone
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e. you welcome to anyone, → you welcome anyone
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e. but is such a short period participant still eligible → but could one still participate only for such a short period がポイントをついた言い方です。原文の short period を形容詞化したいなら short-period とハイフンで繋ぎましょう。期間を滞在のニュアンスを添えて short-stay がより生き生きとしている。だから、ここは but would such a short-stay participant be still eligible も)。
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g. (not a coach) → 細かいですが、ここは文脈からコーチが専任でしょうから当然 the coachにしたい。
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i. to work on my back and hip muscles こんなところはbrainsと同じ感覚で複数としたものです。
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それ以外にはポカはありません。なかなか熟(こな)れていて、とても英語慣れしておられる。指摘した部分を感覚として自分のものにしてください。
英語を書き下ろすという作業は、母国語の日本語で書くのとは「さらさら」感がちがうものだ。どうも流れるように書けない。書けないわけだ、言い回しがまったく違うから。日頃から言い回しているかどうか、その違いだ。言い回しといっても、それぞれも言葉でそれが違うから悩みなわけで、英語風な言い回しを日頃からしていればいいわけだ。なにかにつけて英語を読む習慣をつけよう。気になる言い回しを手控えする習慣がそだてば鬼に金棒だ。
私は掌に載るICコーダーをいつもポケットに入れている。ペンがない紙がない、と慌てるまでもない。「おやっ!」と思う英語の言い回しを読むか聞くかしたときに、あわや取り出して吹き込んでおくのだ。これは出来上がった習慣だから、私の英語には時代遅れがない。いかが?
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